「最初の10球、なんとなく打っていませんか?」
体が温まっていない状態でいきなりフルショットを繰り返すと、スイング軌道が乱れやすく、ケガやミスショットの原因にもなります。
ほんの数分でも段階を踏んで体と感覚を整えてからメイン練習に入るだけで、その日の再現性が大きく変わります。
ここでは、練習場に着いて最初のたった10球でコンディションを整える、おすすめウォームアップメニューを詳しくご紹介します。
このメニューは「短時間」「道具は手持ちのクラブだけ」「どの練習場でも再現可能」がコンセプト。
忙しい日や打席待ち後の短時間練習にもフィットします。ぜひルーティン化してください。
ウォームアップ10球・配分イメージ
- 素振り(ボールなし)×5~10回:可動域・テンポ・フィニッシュバランス確認。
- 実打1~3球:ショートアイアンでハーフスイング。センターコンタクト優先。
- 実打4~6球:スリークォーター。リズムとタメを感じる。
- 実打7~8球:軽めフル(力感60~70%)。フォーム再現。
- 実打9~10球:今日のテーマ確認ショット。軸・フェース・フィニッシュをチェック。
【STEP1】まずは素振りでリズム確認
ボールを置く前に今日の体調と可動域を知ることから始めましょう。
クラブを逆さ持ちで軽く振る → 通常グリップでハーフ → 徐々にフルへと振り幅を広げ、テンポ・トップ位置・フィニッシュでのバランスを確認します。
腰や背中に硬さを感じたら、ねじりストレッチや股関節の開閉運動を加えてから実打に入ると初球ミスが減ります。
チェックポイント
- トップでクラブが暴れていないか
- フィニッシュ後3カウント静止できるか
- 左右の足裏荷重が極端に偏っていないか
よくあるNG
- 体が冷えているのに全力素振りで腰を痛める
- テンポが速くトップが浅くなる
- 素振りを省略して即・実打
【STEP2】ショートアイアンでリズムを作る
実打開始は扱いやすい番手(7番または9番アイアン)で。
ここでは飛距離ではなく、コンタクト品質と体の回転リズムを最優先します。感覚的には「距離50~70%」「リズム100%」。
ターゲットはざっくりで構いません。センターマット方向、近距離看板などを“面”で狙い、同じプレショットルーティンを繰り返すことに集中しましょう。
ポイント
- 小さく上げてもフィニッシュは止めずに回す
- インパクトで止めない(振り抜く習慣)
- 力感60%で3~5球連続リズム打ち
発展ドリル:片足バランス
最後の1球だけ左足一本(右打ち想定)で軽く振り、体重移動の癖をチェック。
【STEP3】10球でOK!テーマを持った感覚練習
目的意識を持てばウォームアップが“準備”から“練習”に変わります。残り球数で今日のテーマを繰り返し確認しましょう。
テーマ候補
- クラブフェースをスクエアに戻す(方向性)
- フォロースルーをターゲット方向へ伸ばす(リリース)
- トップで一呼吸(リズム安定)
- 軽いハンドファースト感覚(コンタクト)
テーマは声に出す・メモに書く・スマホ入力など、見える化で集中力アップ。
10球記録例:当たり◎/○/△、方向R・C・L(右/センター/左)など簡単記号でOK。
よくあるNG
- 球ごとにテーマを変えて焦点がぼやける
- 急に飛距離を求めて力む
- 打点確認をせず次の球へ急ぐ
【STEP4】仮想ラウンドで集中力を高める
ウォームアップの仕上げは「これから本練習に入る」スイッチを入れる儀式。
おすすめは仮想ホール練習です。以下のように軽くストーリーを作って1~2球打つだけで集中度が変わります。
- 1番ホール(パー4)を想定:ティーショットは軽め、残り距離をイメージして次の番手へ。
- 残り130ヤード想定:ショートアイアンで方向性重視。
- グリーン周り想定:アプローチの距離感だけ確認して終了。
Astro Golfers を使えば、ホールを選択し実際に打ったショットの方向・距離を手入力して仮想ラウンドを進行できます。測定器は不要。どの練習場でも再現できるので、ウォームアップ直後の“実戦モード”移行に最適です。
10球打ち終えたら深呼吸してメイン練習へ。ここまでで体温・感覚・意識を整えた「準備完了」の状態になっています。
こんな人におすすめ
練習開始時にミスが多い / スイングが落ち着くまで時間がかかる / 限られた球数で効率を上げたい
Astro Golfers でウォームアップ後すぐに仮想ホール練習を。
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まとめ
- 素振りでテンポ・可動域・バランスを整える
- ショートアイアンでリズムとコンタクトを確認
- 残り球数で今日のテーマを反復して集中力アップ
- 仮想ラウンドで実戦スイッチを入れて本練習へ移行