ただボールを打つだけの練習は、気分転換にはなってもスコアには直結しづらいもの。
ラウンドで求められるのは「結果を受け止めて次の一手を選ぶ」力です。そこでおすすめなのが、
スコアカードを使って打席で“ミニラウンド”を行い、各ショットを「成功/ミス」で記録する方法。
可視化された課題に対して、戦略的に練習テーマを設定できるようになります。
この練習のゴール:ミス前提のスコアメイク力
- 再現性:宣言(狙い・高さ・球筋)と結果の一致度を高める
- 復元力:ミスを最小失点で“パー・ボギー圏内”に戻す判断
- 俯瞰:良い・悪いの体感を数値化し、次の練習に直結させる
準備:練習用スコアカードのフォーマット
紙でもスマホでもOK。下の項目を表にして使います。
Hole | Shot# | Club | Target/Intent | Result | Miss Type | Next Plan | Pts |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | D | Driver | FW右サイド/小フェード | 右ラフ3y | Push | 7I低めセンター | 0/1 |
1 | 2nd | 7I | キャリー145y/低め | 花道 | — | 52°転がし | 1/1 |
1 | Appr | 52° | 落とし所手前6y | 2m | — | 2パット想定 | 1/1 |
※Ptsは成功=1点/ミス=0点など簡易スコアでOK(後述)。
やり方:打席で3〜6ホールの“ミニラウンド”
- 宣言:打つ前に「ターゲット(距離/方向)・高さ・球筋」を声に出す。例)145y、低めフェードでグリーン中央
- 実行:1球のみ。連続打ちは禁止。
- 記録:結果(キャリー・方向)とミスタイプ(Pull/Push/Thin/Heavy/Top/Hook/Slice)を短く記入。
- 次打の計画:ミスを前提に安全サイドへ戻すプランを記入(番手・球筋・落とし所)。
評価ルール:成功/ミスの基準を“事前に”固定
- 距離:宣言キャリー±5y以内=成功(1点)。±8y以内=許容(0.5点)。それ以外は0点。
- 方向:ターゲット左右±5y=1点/±10y=0.5点/それ以外0点。
- 弾道:宣言どおり(高さ・球筋)=1点、近似=0.5点、ズレ=0点。
1ショット最大3点。ホール合計でパー想定=6〜7点など自分基準を設け、合計で日次のベスト更新を狙います。
サンプルメニュー(25〜30分/合計24球)
- パー4×3ホール(12球):D→ミドルアイアン→ウェッジ→“代替パット”※
代替パット案:着弾を2m以内=1パット扱い、外れ=2パット扱い。 - パー3×2ホール(8球):ショート〜ミドルアイアン→ウェッジ→代替パット。
- 課題リプレイ(4球):ミスが多かったシーンだけ再現(例:逆風125yの高さ不足)。
ミスを“資産”に変えるリカバリー練習
スコアを崩すのはミスそのものではなく、ミスの後の1打です。カードには必ず
「ミスの種類→次打プラン→結果」を三点セットで書き、同じミスのときにどこへ逃げるかを固定化します。
例)右ラフ→低弾道フェードで花道→寄せワン狙い。
数値で振り返るKPI(週次)
- 宣言一致率:成功点/満点(%)。70%超で合格。
- 距離別の弱点:80–110–140–170y帯の成功率の谷を特定。
- ミスタイプTop3:出現頻度上位の矯正ドリルを次回メニューに。
実戦化を加速:スマホで“仮想ラウンド+記録”を同時進行
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練習を“点の集まり”から“流れと判断”へ。スコアカードでミスを記録し、次打の計画まで書き切る――
この小さな習慣が、コースの大きな自信につながります。