練習場でナイスショットを連発しても、コースに出たらスコアがまとまらない…そんな経験はありませんか?その差を埋める方法が「疑似ラウンド練習」です。練習場をただの打ちっぱなしの場にせず、ラウンドを想定した工夫を取り入れるだけで、驚くほどスコアは安定します。
なぜ疑似ラウンド練習が効果的なのか
ラウンドでは1球ごとに状況が変わり、同じショットを連続で打つことはありません。ところが練習場では、同じ番手で同じ距離を狙う繰り返しになりがちです。疑似ラウンド練習は、練習場に「1球勝負の緊張感」を持ち込み、本番に近い判断力や集中力を養うことができるのです。
疑似ラウンド練習の基本ステップ
- ホールを設定する:例)パー4、350ヤード、左OB、グリーンは奥が危険。
- ティーショットを打つ:結果を受け入れ、次の距離を想定する。
- セカンドショットを考える:残り距離やリスクを踏まえ番手を選択。
- アプローチを打つ:キャリーとランをイメージして実行。
- パットを仮定する:寄り具合に応じて2パット、3パットを決める。
この流れを繰り返すことで、練習場でもラウンドを回っている感覚を得られます。
具体的な練習メニュー例
30分でできる疑似ラウンド
- ウォームアップ(PWや9Iで10球)
- 3ホール設定(Par3・Par4・Par5)を1球勝負で回る
- アプローチ想定ショットで締め(10球)
60分でじっくり実践
- ウォームアップ:ショート〜ドライバー(15球)
- 疑似ラウンド6ホール:Par4×3、Par3×2、Par5×1(25球前後)
- ラウンド中の課題を復習(10球)
- 仕上げに得意番手でターゲット打ち(5球)
疑似ラウンドを成功させるコツ
- 1球の重みを大事にする:打ち直し禁止。結果はそのまま受け入れる。
- 明確な狙いを持つ:ネットの支柱や看板など「点」で狙う。
- ペナルティを設定する:左ネットに当たれば池、右はOBなど。
- ルーティンを守る:アドレスに入るまでの流れを本番と同じにする。
練習場からコースへつなげる方法
疑似ラウンド練習で身につけた「1球勝負の意識」は、実際のラウンドでそのまま役立ちます。加えて、オンライン上で本番さながらのラウンドを体験できるサービスも登場しています。たとえば Astro Golfers では、世界中のプレイヤーとラウンドを共有したり、特別ルール付きのコースを回ったりと、練習と実戦の橋渡しが可能です。練習場の疑似ラウンドと組み合わせれば、よりリアルに本番感覚を磨けます。
まとめ
疑似ラウンド練習は、打ちっぱなしの延長ではなく「本番をシミュレーションする時間」です。狙いを持ち、1球に集中し、結果を記録するだけで、練習の質は大きく変わります。次のラウンドでスコアを変えるのは、こうした日々の練習場での工夫なのです。