「30ヤードは寄るのに50ヤードでミス」「70ヤードになるとオーバーばかり」
このような距離ごとの苦手意識は、しっかりとした距離キャリブレーション(基準作り)で解消できます。
今回は、ウェッジを使って30・50・70ヤードの3つの基準距離を打ち分ける練習法をご紹介します。
これらの距離はショートゲームで特に重要。
「30ヤード=アプローチ圏内」「50ヤード=半ショット圏内」「70ヤード=軽いスリークォーター圏内」など、自分の基準を作ることでコース対応力が飛躍的に向上します。
【STEP1】30ヤードは“手首固定”でコンパクトに
まずは短い30ヤード。力感を抑え、腰から腰の振り幅で打ちます。
クラブはSW(サンドウェッジ)やAW(アプローチウェッジ)を推奨。
ポイント
- 手首を使いすぎず、体の回転でコンパクトに振る。
- キャリー重視で「キャリー25・ラン5」イメージ。
- ボール位置はセンターかやや右寄りで低めに出す。
ドリル:3球チャレンジ
- ターゲットを30Y看板手前に設定。
- 3球連続で距離±3Y以内に収まるか採点。
- 合格なら次の距離(50Y)へ移行。
【STEP2】50ヤードは“腰~胸”スイングで高さ調整
50ヤードは「寄せワン」を左右する勝負距離。
腰から胸までのスイング幅を意識し、インパクトでフォローをしっかり取りましょう。
ポイント
- クラブはSWまたはAW。中弾道をイメージ。
- キャリー35・ラン15の割合を基準にする。
- ボール位置をセンターに置き、フェースを軽く開くと高さが安定。
ドリル:的当てチャレンジ
- 看板・フラッグ・マット上のラインなど明確な目標を設定。
- 5球中3球以上が±5Y以内ならクリア。
- 弾道と打感をメモ(高め/低め、柔らかい/硬い)。
【STEP3】70ヤードは“スリークォーター”でキャリーを重視
70ヤードはフルスイングでは飛びすぎ、50ヤードの感覚では届かない中間距離。
スリークォーター(胸~肩の振り幅)で、キャリーを正確に出す練習をします。
ポイント
- クラブはAWやPWでコントロールショット。
- キャリー55・ラン15程度を目安に。
- 打ち出しを高くする場合はフェースをやや開いてスピンを意識。
ドリル:キャリー測定
- 目標を70Y付近に設定。
- 3球連続で±5Y以内を狙う。
- 結果を「◎」「○」「△」で簡易記録。
【STEP4】距離別ルーティンを1セット化
30・50・70ヤードを1球ずつ順に打ち、セットごとに精度を記録することで、距離間の切り替えが速くなります。
記録例
Set #1
30Y:◎ / 50Y:○ / 70Y:△
合計:3/5点
スコア方式を導入することで、練習がゲーム感覚になり集中力が持続します。
【STEP5】Astro Golfersで距離シナリオを再現
仮想ラウンド中に残る距離は30・50・70Yが非常に多く出てきます。
Astro Golfers を使えば、これらの距離をホールの流れに組み込んで練習できます。
- 「パー4で2オン逃し → 残り50Y」をシナリオ化。
- ショット結果を距離・方向で手入力し、寄せ精度をデータ管理。
距離分割の感覚をコース戦略に結びつけることで、ショートゲームが安定します。
こんな人におすすめ
30~70ヤードの距離感が曖昧 / 半ショットが苦手 / アプローチでグリーンを外すことが多い
Astro Golfers を使えば、実戦で頻発する距離を仮想ホールで再現でき、ショートゲームの精度向上に役立ちます。
まとめ
- 30Yはコンパクト振り幅でキャリー重視
- 50Yは腰~胸スイングで中弾道を狙う
- 70Yはスリークォーターでキャリーを安定させる
- 距離別ルーティンをセット化して記録する
- Astro Golfersで距離シナリオを再現して実戦感覚を養う