「ドライバーが安定しない」「曲がるのが怖い」
そんな人にこそ試してほしいのが、ティーアップにこだわった限定練習です。
今回はたった20球で効果を実感できる、ドライバー特化の集中練習メニューをご紹介します。
ドライバーのミスは「当たりどころ」と「打ち出し方向」の再現性が崩れた結果であることが多く、原因のスタート地点にあるのがティーアップの不揃いとルーティンの欠如です。球数を絞り、1球の質を上げることで実戦に直結するショットが増えていきます。
練習前チェック:ティーとセットアップを揃える
- ドライバー推奨ティー高さを確認(ボール半分~ボール3分の2がクラウン上に見える目安)
- 打席マットにラインを引く(テープ/視覚ライン)→毎回同じボール位置を再現
- スタンス幅をマーキング(靴先位置の確認用)
- ターゲットラインを決めてから構える習慣を作る
【STEP1】ティーの高さを一定にする
まず意識すべきは毎回同じ高さのティーアップをすること。高さが変わるとインパクト位置が上下にずれ、フェースの当たり所・打ち出し角・スピン量が安定しません。
練習では「高さ確認ルール」を導入しましょう。ボールをセットしたら、構える前に必ず後方から視認して高さをチェック。慣れてきたら親指の第一関節など自分用の物差しで素早く確認できます。
ミニドリル:高さ固定5球
- 同じティー(同じ色・長さ)を使用。
- 刺す深さを一定にするため、ティーにマーク(油性ペン)を入れる。
- 5球打ち終えたら着弾方向よりも「打点の擦り傷位置」を確認。
チェックポイント
- ヘッド上部に擦り傷が連続 → ティーが高すぎ or アッパー過多。
- フェース下部に集中 → ティーが低い or すくい打ち不足。
【STEP2】左右に打ち分けず、方向を固定する
アレンジを加える前に「基準弾道」を作ることが安定への近道です。
20球のうち最初の10球は“ストレートボールのみ”を狙うことに集中しましょう。フェードやドローは封印。
ターゲットは練習場正面の一番見やすい距離看板、またはネット支柱。ターゲットを細く設定すると、フェース向きとスイング軌道のズレを体感しやすくなります。
ストレート確認ルーチン(毎球)
- 後方からターゲットラインを見る。
- ティー後方に仮想ライン(葉・マット模様)を決める。
- フェースを合わせてから足をセット。
- テークバック前に一度だけ軽くワッグル → 打つ。
記録方法(簡易)
左右ブレを「L / C / R」、打ち出し高さを「低 / 中 / 高」などでメモ。10球後に偏りを判定します。
【STEP3】仮想フェアウェイを設定してプレッシャーをかける
ただ広い練習場で打っているだけでは、本番の緊張感が生まれません。
看板やネット支柱を基準に左右15ヤード程度の“仮想フェアウェイ”をイメージして打つと、狙い幅を意識したショットが身につきます。
仮想フェアウェイドリル(5球×2セット)
- 中央ターゲットを決める(ネット柱など)。
- 左右“ここまで出たらラフ”と決める目印を設定。
- 5球打って、フェアウェイ内何球入ったかをカウント。
- 2セット目はプレッシャーとして「ミス2回で終了」など制限を付与。
慣れてきたらフェアウェイ幅を10ヤードに狭めるか、逆風・追い風で条件を変えてみましょう。
【STEP4】疑似ラウンドで1発目の精度を磨く
ラウンドではティーショットは基本的に1発勝負。練習でも「最初の1球」に緊張感を持たせることでコース対応力が高まります。
1球モード(おすすめ)
- 1ホール想定(パー4)。
- 後方ルーティン → 1球だけドライバーを打つ。
- 打ち終わったら必ず結果を記録(方向 / 想定キャリー / ミス内容)。
- 次は別ホール想定でクラブチェンジ(実打 or 素振り)→ メイン練習へ。
Astro Golfers を使えば、ホール状況を選んでショット結果(飛距離・方向など)をスマホに手入力しながら進行できます。測定器がなくても「ティーショットの成否」をラウンド形式で蓄積できるので、練習場がそのままコース学習の場になります。
20球でも、意識の持ち方ひとつでドライバー練習の質は大きく変わります。球数を絞って集中してみてください。
こんな人におすすめ
ドライバーの曲がり幅に悩んでいる / 本番でティーショットが乱れがち / 打ちっぱなしでダラダラ打ってしまう
Astro Golfers を使えば、練習場でも実戦を想定した“1発勝負”の練習ができます。結果を手入力して、フェアウェイキープ率を自分で追跡しましょう。
まとめ
- ティーの高さを毎回一定にする
- 方向を固定して基準弾道を作る(最初の10球)
- 仮想フェアウェイ設定でプレッシャー練習
- 疑似ラウンド形式で「1球勝負」感覚を鍛える