レッスン動画やスロー再生のおかげで、自分のスイングフォームをチェックする機会は増えました。
しかし、コースでスコアに直接影響するのは「フォームそのもの」よりも、ボールがどこへ飛び出し、どのように曲がったか=球筋です。
同じようなスイングに見えても、出球の方向と曲がり方のパターンを見れば、ミスの傾向はかなりはっきりしてきます。
本記事では、スイング動画に頼りすぎる前に押さえておきたい、「球筋からミスを読み解く」視点を解説します。
後半では、Astro Golfers(アストロ ゴルファーズ)というアプリを使って、ショットごとの方向(Dir.)を記録し、
自分の弾道パターンをデータとして「見える化」する方法も紹介します。
なぜ「フォーム」ばかり気にすると迷子になるのか
多くのゴルファーが、ナイスショットが出たり出なかったりするたびに、
「トップが…」「フェースの向きが…」「左肩が回ってなくて…」と、フォームの細部を気にし始めます。
もちろんスイングづくりは大切ですが、フォームはあくまで“原因候補”に過ぎません。
本当に確認すべき「結果」は、
- ボールがどの方向に打ち出されたか(ターゲットに対して左・右・真っすぐ)
- そこからどちらに、どれくらい曲がったか(スライス/フック/ほぼストレート)
- 高さ(低い、中くらい、高い)
- 落ち際の動き(最後にキュッと右へ逃げる/左へ捕まる など)
これらが分かれば、ミスの傾向はかなり絞り込めます。
逆に言えば、球筋をよく見ずにフォームだけ直そうとすると、迷路に入りやすいのです。
まずは「出球」と「曲がり」を分けて見る
球筋を見るときの基本は、次の二つを必ず分けて考えることです。
- 出球の方向:ターゲットに対して最初に飛び出した方向
- 曲がりの方向と量:そこから右へどれくらい、左へどれくらい曲がったか
例えば、こんなイメージです。
- ターゲットより左に出て、さらに左へ大きく曲がる → 「引っかけフック」傾向
- ターゲットより右に出て、そのまま右へプッシュ気味 → 「プッシュスライス」傾向
- ターゲットにまっすぐ出て、最後に少し右へ逃げる → 「ストレート〜軽いフェード」傾向
ここで大事なのは、“ざっくりでいいので毎球言葉にする”ことです。
「今のは右に出て、さらに右へ曲がった」「今のは左に出たけど、最後は少し戻ってきた」など、
自分なりの表現で構いません。
代表的な弾道パターンとミスのイメージ
球筋から読み取れる「ざっくりしたミスの方向性」をいくつか挙げてみます。
正確なレッスンはプロに任せるとして、ここではセルフチェックのヒントとして捉えてください。
① 右に出て、さらに右へ大きく曲がる(プッシュスライス)
ターゲットより右に出て、そのまま右に逃げていく球。
ドライバーで右OBに行きやすい典型パターンです。
イメージされるミス傾向:
- インパクト時にフェースが開いている
- アウトサイドインというより、スイング軌道に対してフェースが開き気味
- 右へのミスを嫌い、体が突っ込んで余計に開くケースも
② 左に出て、そのまま左へ大きく曲がる(引っかけフック)
ターゲットより左に強く出て、そのまま左に巻き込む球。
アイアンでグリーン左に大きく外すときによく見られます。
イメージされるミス傾向:
- フェースがかぶって当たりやすい
- アウトサイドイン軌道+フェースクローズ、またはインサイドアウトで捕まえすぎ
- 「飛ばしたい場面」で出やすく、振り急ぎ・手の返しすぎが要注意
③ 真っすぐ出て、最後に少しだけ右(左)へ動く
ターゲットラインに真っすぐ出ていき、
最後にほんの少しだけ右/左へ抜けていく球は、実戦では許容範囲の“持ち球”になりやすい球筋です。
イメージされるミス傾向:
- 「軽いフェード」「軽いドロー」として安定しているならむしろ武器
- 日によって右だったり左だったりする場合は、フェースコントロールが安定していないサイン
こんなふうに、球筋をパターンとして見ていくと、
「今日たまたま右OBが多い」という感覚から、「右に出て右へ曲がる傾向が強い一日だった」と言語化できるようになります。
練習場でできる「球筋観察ドリル」
ドリル1:ショットごとに“宣言”する
- ボールを打つ前に、「狙い」と「理想の球筋」を心の中で決めます。
例:「ターゲットのポールにまっすぐ、軽いフェード」「グリーンセンターから軽くドロー」など - ショットしたら、結果を声に出して(または心の中で)実況します。
例:「少し右に出て、さらに右へ」「真っすぐ出て、最後に弱く右」など - うまくいかなかったとしても、フォームではなく球筋だけを評価します。
これを続けていると、自分の「外し方のクセ」が見えてきます。
右に外すならどう右に外すのか、左ならどう左に外すのか――。
そこまで具体的に分かると、修正ポイントが絞りやすくなります。
ドリル2:方向だけを5段階でメモする
球筋を細かく言葉にするのが難しければ、方向だけを5段階ぐらいでざっくり記録してみましょう。
- 大きく左
- 少し左
- ほぼ真っすぐ
- 少し右
- 大きく右
打った直後の印象で構いません。
ノートやスマホで「◎・◯・△」のように記号でもよいので、
10球〜20球単位で「今日はどっちに外す球が多かったか」を振り返ってみてください。
Astro Golfersで「Dir.(方向)」を記録して弾道傾向を分析
球筋を言葉で整理できるようになってきたら、それをデータとして残しておくと、
日々の練習やラウンドとのつながりが見えやすくなります。
そこで活用したいのが、Astro Golfers(アストロ ゴルファーズ)です。
Astro Golfersは、スマホひとつでゴルフの疑似ラウンドを楽しめるアプリで、
練習場からでもコースを回っているような感覚でショットを記録していくことができます。
特徴のひとつが、ショットごとに方向(Dir.)を入力できることです。
例えば、
- Left(左)
- Slight Left(やや左)
- Straight(真っすぐ)
- Slight Right(やや右)
- Right(右)
といった感覚で、ラウンド中のショット方向をシンプルに記録していけます。
打球の正確な位置を測る必要はなく、自分の感覚ベースで「どちらに外したか」だけ押さえれば十分です。
Astro Golfersは、打ちっぱなし場の距離が100ヤードしかなくても問題ありません。
特別な測定機器も不要で、「だいたいこのくらいの距離・この方向だった」と感覚で入力するだけで、
ラウンド全体のショット傾向をあとから見返すことができます。
また、アプリは英語/日本語/ドイツ語/フランス語/スペイン語/韓国語/中国語(簡体字・繁体字)の全8言語に対応しており、
世界中のゴルファーと同じコースを疑似ラウンドするような楽しみ方もできます。
「球筋」がわかれば、スイング修正もシンプルになる
球筋を細かく観察しはじめると、
- 右に大きく外したつもりが、実は「右に出て軽く右に曲がっただけ」だった
- 左にミスしたと思っていた球が、実は「毎回少し引っかかっている」だけだった
といったように、ミスの“実態”が整理されて見えてきます。
そうなれば、スイング修正も「全部直そう」とするのではなく、
「フェース向きだけ」「出球方向だけ」と、テーマを絞って取り組めるようになります。
練習場では、スイング動画ももちろん有効なツールです。
ただ、その前にまずは自分の球筋パターンをしっかり把握すること。
そして、その記録を残す手段として、ショットごとの方向(Dir.)を入力できるAstro Golfersを活用してみてください。
▼ Astro Golfers 公式サイトはこちら ▼
スイングの形にとらわれすぎず、ボールの出球と曲がり方を見る習慣を。
その一歩が、「なんとなく不安定なゴルフ」から「自分の球筋を理解したゴルフ」への大きな転換点になります。



