スタンス幅を変えて体感!アイアン弾道コントロール練習

スタンス幅を変えて体感!アイアン弾道コントロール練習

「打ち出し高さが揃わない」「アイアンの方向が安定しない」
もしかすると原因はスイングそのものではなく、スタンス幅とボール位置にあるかもしれません。
スタンスを狭めたり広げたりするだけで、入射角・体重配分・リズムが変化し、弾道に大きな影響が出ます。
今回は、練習場で簡単に試せるスタンス幅コントロールによるアイアン弾道調整練習をご紹介します。

難しい技術は不要。ガムテープやクラブシャフトを使ったライン取りで再現性を高めながら、「この幅だとこう飛ぶ」体感マップを作りましょう。

始める前に:基準スタンスを決めておく

  • 普段の“いつもの幅”を一度計測(かかと外側間の距離でOK)。
  • 床にガイド(テープ/クラブ2本)を置き、狭い/標準/広いを再現。
  • ボール位置基準印(左かかと線、センター線)をマットに軽くマーク。

この基準を作ってからドリルに入ると、変化が明確に感じ取れます。

【STEP1】標準幅で基準弾道を記録する

まずは普段どおりのスタンス幅(“標準”)で10球打ち、高さ・方向・打感を基準値として記録します。
クラブは7番アイアンや8番アイアンのような“中距離基準クラブ”が扱いやすいでしょう。

記録メモ(例)

標準幅 / 球位置センター寄り
高さ: 中
Dir.: C多め(たまにL)
Strike: ○安定
キャリー目安: 145前後

この基準が後続の「狭い/広い」の比較軸になります。

【STEP2】スタンス幅を狭めて打ち出しを確認する

スタンスを普段より約1足分狭くして5~8球打ちます。
多くのゴルファーで(個人差あり)体重移動が抑えられ、回転がコンパクト→ミート率が上がりやすい一方、タイミングが早くなり左への引っかけが出るケースもあります。

狭い幅・観察ポイント

  • トップ位置が浅くなるか?
  • コンタクト音がクリア(ダフリ減)か?
  • 方向が左寄りになる傾向は?

狭い幅ドリル:打点マーカー

フェースにインパクトテープ(またはマスキング)を貼り、打点の集中度を確認。狭い幅で芯率が上がるタイプかどうかを判別できます。

【STEP3】スタンス幅を広げて高さ・入射角の変化を体感

次は標準より広く構えて5~8球。
下半身安定で振り抜きやすいが、回転が遅れてプッシュ(右)やダフリが出る人も。
また、広い幅+ボール左寄りで打ち出しが高くなるケースがあります。

広い幅・観察ポイント

  • フィニッシュまで体が回り切るか?
  • 右への押し出し発生率
  • ターフ(マット痕)の位置が前後にズレないか

広い幅ドリル:フィニッシュ静止3カウント

打ったあと、しっかりフィニッシュ静止でバランス確認。崩れるなら幅を少し戻すサインです。

【STEP4】スタンス幅 × ボール位置の組み合わせで弾道調整

ここから応用。スタンス幅にボール位置(センター / 左寄り / 右寄り)を掛け合わせ、弾道の変化を意図的に作ります。
「狭い+センター」「広い+左寄り」「標準+右寄りローフェード」など、自分の傾向表を作るとコースマネジメントに使えます。

組み合わせ例(感覚メモ用)

  • 狭い × センター → コンパクト低め、中弾道
  • 標準 × 左寄り → 打ち出し高め、キャリー増(ロフトなり)
  • 広い × 右寄り → 低スピン抑え球(プッシュ注意)

※あくまで例。実際の結果を必ず自分で記録してください。

【STEP5】3幅ローテーションミニラウンド

「標準→狭い→広い」を1セットにし、ターゲットを変えながら9球程度打つゲーム形式。
各ショットの弾道を予測 → 実打 → 実際の高さ・方向をメモし、予測力と調整力を鍛えます。

採点例

  • 予測どおりの高さ&方向=2点
  • 高さのみ一致=1点
  • 外れ=0点

9球で満点18点。自己ベスト更新を狙いましょう。

【STEP6】Astro Golfersで弾道傾向をラウンド記録に落とし込む

練習で得た“スタンス幅別の弾道感覚”を、コース想定で活かすには記録が重要です。
Astro Golfers を使えば、実際に打席で試したショットの距離・方向を手入力しながら仮想ラウンドを進行できます。
例えば「傾斜ライを想定して少し狭いスタンスで低めに打つ」といったメモを残すことで、コース戦略メモとして蓄積できます。

スタンス幅は「気づいたときには崩れている」代表格。練習時に幅バリエーションを体感しておけば、ラウンド中の微調整に強くなります。

こんな人におすすめ

アイアン弾道が安定しない / 高さ調整が苦手 / コースでライに応じた構え変更ができない

Astro Golfers を使えば、練習場のショット条件(スタンス幅・狙い方向など)をメモしながら仮想ホール進行が可能。コース対応力をデータで育てましょう。


公式サイトを見る

まとめ

  • まず“標準幅”を記録して基準を作る
  • 狭い幅でコンパクトなミート感を体感
  • 広い幅で高さやプッシュ傾向をチェック
  • スタンス幅×ボール位置の組み合わせで弾道調整
  • Astro Golfersに結果を記録してコース戦略につなげる